人間の神経機能はデジタル

人間の神経機能は極めてデジタルであり、それが高度化するとアナログのような様相を呈する。高校の生物で習った?と思うが「全か無か」の法則にしたがう。つまりスイッチが「ON」か「OFF」の何れかである。これはコンピューターと同様(PCは「0」か「1」)でデジタルの基礎となる。これが高度にプログラミングされるとAIのように人の機能に近づけることが可能となる。
筋の収縮は運動神経の刺激により収縮するが、1本の運動神経の刺激により収縮する筋繊維の数は部位により異なり、大きな筋出力が必要となるような部位の筋はその数が多い。ではどのように筋出力はコントロールされているのであろうか。例えば100本の筋繊維からなる筋があるとする。この筋が最大筋力の50%の出力を行う場合、先の「全か無か」が基本となるので、筋繊維1本1本が50%の収縮を行うというようなアナログな収縮は行わず、収縮するかしないかで出力を調整する。大雑把な言い方をすると50本の筋繊維が収縮し、残りの50本は収縮していない状況となる。さらに、筋には大別すると強い収縮力を持つ「速筋繊維(タイプⅡ)」と収縮力は弱いが持久力のある「遅筋繊維(タイプⅠ)」とに分かれるが、それぞれをコントロールする運動神経はタイプごとに決められている。また、後で述べるが、このことが「サイズの原理」を生むもととなる。実は、このサイズの原理を応用したトレーニング方法を考え、ただいま実験的に行っているがかなりの手ごたえを感じている。会員の皆様 乞うご期待!